幽霊船・北朝鮮船「朝鮮人民軍第325」にまつわる謎

北朝鮮船「朝鮮人民軍第325」

2015年11月、日本海沿岸に謎の木造船12隻が相次いで漂流しているのが発見された。
全ての船は荒廃し、長期間に渡って海を漂っていたことを物語っていた。
さらに船内には遺体があり、全員が男性とされた。幾つかの死体は頭部がなく、1つの船からは頭蓋骨が6つ見つかった。

船には「保衛部」「朝鮮人民軍第325」などハングル文字が書かれており、これら木造船にはすべて北朝鮮船の特徴があることが分かった。

北朝鮮国家安全保衛部は国家最高指導者直属の超法的機関で、秘密警察および情報機関の役割を遂行する。
しかしスパイや脱北をうかがわせるようなものはなく、船内は集魚灯や漁網、イカ釣り用の漁具などが散乱していただけだった。

北朝鮮船「朝鮮人民軍第325」

北朝鮮の動向に詳しいアジア経済研究所の中川雅彦グループ長は「漂着したのは、北朝鮮の軍や保衛部が運営する水産事業所に所属する船だろう」と指摘。
コリア・レポート編集長の辺真一さんは「金氏の号令を受けて夏場に出港した大量の漁船の一部が遭難したのではないか」とした上で「北朝鮮の食糧難は深刻。無理を承知で漁獲増を目指している節がある」と話した。

また頭部が切り離されていた遺体に関しては、波にさらされる中で自然に頭部と体が切り離されたと見られる。

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