クルーズ船の幽霊船リュボーフィ・オルロワ号 (MV Lyubov Orlova)にまつわる謎

リュボーフィ・オルロワ号 (MV Lyubov Orlova)

オルロワ号は1976年にユーゴスラビアで建造され、旧ソ連の映画女優の名前にちなんで命名された。
全盛期にはロシア人富裕層向けの北極圏クルーズで活躍したが2010年、2年分の債務不履行により、ニューファンドランド島のセントジョンズでカナダ当局に差し押さえられてしまう。

2012年2月、スクラップとして27万5000ドル(約2800万円)で売却され、解体のためセントジョンズからドミニカ共和国まで送られることになった。
しかし荒波によって船は難破。乗組員は全員救出されたがオルロワ号はそのまま漂流してしまう。

カナダ沿岸警備隊は、ニューファンドランド島沿岸の石油掘削装置への接近を危惧して、翌週まで同号の位置を監視した。
やがて、一隻の船が同号を確保し、国際水域まで曳航した。カナダ当局は、強い風と海流で外洋に流され直接的なリスクは消失したと判断、同号の解放を命じた。
以来、行方不明の状態が続いている。

リュボーフィ・オルロワ号 (MV Lyubov Orlova)

あふれる噂

姿を消したオルロワ号には沈没説や幽霊船となって消えてしまったなど様々な説が流れていた。ところが1年後オルロワ号がイギリスに近づいているとの一報が入った。

ネズミは極限状態になると狂暴性が増すという。オルロワ号に潜んでいるネズミも例外ではない。さらに船内には一切の食料を積んでいないという。つまりオルロワ号には生き延びるために共食いを余儀なくされたネズミが乗っているということだ。

凶悪化したネズミは人間にどれだけの影響を与えるか計り知れない。新種のウイルスを持っている可能性もあるのだ。

イギリスの沿岸警備隊はオルロワ号の探索を進め、スコットランド沿岸に船のような物体をレーダーで発見。ところが探索飛行機が周辺を探したもののオルロワ号の姿はどこにもなかった。

誰かが偶然に遭遇するか、どこかの海岸に流れ着くまで、幽霊船オルロワ号の運命は謎のままであり続ける。

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